ラーメン屋において、従業員が食べ終わったお客様の会計対応をする場合、レジ業務が終わるまで新しいお客様をテーブルへ案内することができません。もしお客様が小銭の用意に手間取ったりレジ業務が続いたりすれば、その時間がロスとなって店内の顧客回転率が悪化してしまいます。
回転率が悪化すると、その日の売上が低下するだけでなく、待たされているお客様の不満が強まって顧客満足度まで低下させてしまいます。特に新規オープン時は新規客を呼び込む絶好のチャンスなため、開業後ではなく、開業前からレジ業務の効率化を考えることが大切です。
レジ業務の効率化ポイントとして、前払式の食券機を導入して従業員の業務負担を軽減し、適切な人材マネジメントを行えるよう環境づくりをすることが1つの方法です。
ただし食券機を導入する場合、操作性の悪い食券機やお客様がメニューを選びにくい食券機を導入してしまうと、結果的に次のお客様が食券を購入できずに回転率が悪くなってしまいます。自身の店舗や事業規模に合った食券機を検討しなければなりません。
レジ業務を複雑化させる要因の1つが、小銭の用意など現金対応による煩雑さです。飲食店として現金を素手で触ってしまうと、すぐに食材を取り扱う作業に戻りにくいことも無視できません。
電子マネー決済やタッチ決済といったキャッシュレス決済を導入すると、小銭のやりとりや財布から現金を取り出すといった時間を節約できるため、レジ業務を効率化して回転率を高めるために効果的です。その反面、決済会社へ支払う手数料が発生するため、予めコスト計算をしておきましょう。
ラーメン屋を営業する上でコアタイムにどれだけのお客様に来てもらえるかは重要な課題であり、売上アップを目指すために回転率を高めることは欠かせません。また回転率を高めることでお客様の待ち時間を減らすことにつながり、顧客満足度も向上できます。レジ業務を効率化する方法としては、食券機の導入やキャッシュレス決済など複数のものが考えられます。ラーメン屋を開業する際、自店に適したシステムを導入することで、回転率の上昇や客単価の増加といった複数のメリットを期待できます。
【選定条件】
Googleで「ラーメン フランチャイズ」と検索しヒットした企業50社の公式HPを調査(2023年4月18日調査時点)。
全50社のうち店舗数の多い順で10社を調査し、ロイヤリティのない5社から、下記の条件で3社を選定しています。
・麺場 田所商店…5社のうち最もサポートの幅が広く、物件/立地サポート、開業前サポート、求人サポート、開業後サポートを行っている企業
・TAKEYOU…屋号、店舗デザインを自由に設定でき、提供する麵やスープの選択肢が5社のうち最も多い企業
・町田商店…研修期間が最短で5日間と、5社のうち最も短く、開業までの期間が短い企業