需要が高まりつつあるテイクアウト関連ですがラーメン店でもテイクアウトを導入している店舗はあります。テイクアウト以前に日本のラーメン店には「出前」という文化があります。出前専門のラーメン店があることはみなさんご存じだと思います。ラーメン屋にはテイクアウトの需要が大いにあると言えるでしょう。
テイクアウトを始めるにあたって必要な準備を主な3点としてまとめてみました。
現在営業している店舗でテイクアウトを行う場合は特別に許可を得たり、資格を取得したりする必要はありません。飲食店営業許可の範囲で行うため、今まで通り衛生面に気を付けて販売してください。※アルコール類をテイクアウトで販売する場合は「酒類販売業免許」が必要となります。
せっかくテイクアウトを始めたとしてもそれをお客様が知らなければ却って無駄な投資となってしまいます。テイクアウトを始めた旨を伝えるチラシを配ったり、SNSを活用して宣伝したりすることが大切です。インターネット上でテイクアウト可能な店舗を取り扱っているサイトもありますのでそれに登録してみるのもいいかもしれません。
テイクアウトを始めるにあたって大事なのは梱包材の存在です。特に汁物であるラーメンは液漏れが大敵となります。せっかく頼んでくれたお客様も持ち帰った際にスープが漏れていた場合はがっかりしてしまいます。液漏れをしないことが第一条件でしょう。
さらに梱包材の見た目も大事になってきます。外食であるラーメンを楽しみにしているお客様も多く、あまりに簡素な容器の場合は特別な体験を届けることができません。食事という時間をより満足したものにするためにある程度容器のデザインや素材、使い勝手にこだわることは大切です。
近年訪れたテイクアウト需要によって、ラーメン業界にもテイクアウトの需要が生まれています。ラーメンのテイクアウトでは麺が伸びてしまうことが一番懸念されるポイント。せっかくおいしいラーメンを提供しても食べるころにはのびておいしくなくなってしまうことでしょう。そうなってしまうとリピーターは望めません。その問題を解決するためのテイクアウト方式についてまとめてみました。
麺と具を上層に、スープを下層に分けたタイプのテイクアウト方式。麺が伸びることを防ぐ効果があり、時間がたってもおいしく頂けることがメリットです。デメリットとしては容器代のコストが若干多くかかってしまいます。
こちらも麺と具・スープに分かれていますが、2つの層をフィルムで分けるテイクアウト方式となります。フィルムを引き抜くことで盛り付けがそのままで食べられるという手軽さがあります。
変わり種になりますが、鍋を持参してもらうというテイクアウト方式もあります。持参した鍋にラーメンを入れて持ち帰るため、容器代等はかかりません。プラスチックなどの容器を使わないため環境にも優しい方式となります。
食品を扱うため保健所への申請が必要な場合があります。
例えばラーメンをテイクアウトする場合「麺類製造業」の許可が必要になる地域もあるようです。ラーメンの具としてポピュラーなチャーシューは単体で販売することは「食肉製品製造業」の許可が必要となります。
ラーメンの具として提供する場合は「飲食店営業許可」があれば違反になりません。テイクアウト需要の高まりによって、保健所への問い合わせが殺到しています。様々なケースが存在するため、早めの確認を心がけましょう。
食品を扱う事業者にとっては一番の問題点である食中毒。ラーメン屋さんもその点は同じです。テイクアウトの場合は賞味期限、消費期限の表示は特に義務付けられていません。だからといって持ち帰ったあとは知らぬ存ぜぬではすみません。食品を提供してから、食べるまでタイムラグがあることを念頭に置き、いつも以上に衛生管理に気を付けることが大切です。
調理場所と提供場所が違うためこれは違反となります。同様にキッチンカーなどの移動販売の場合も現在取得している飲食店営業許可では違反になりますので注意するようにしましょう。
現在飲食店を開業している場合営業許可は基本的に必要ありません。しかし、飲食業でもアルコールや菓子類の例外はあります。そのためテイクアウトを開始する旨を保健所に相談してみましょう。保健所のお墨付きをもらうことで安心して営業を行うことができます。
テイクアウト需要が高まっており、テイクアウトから入ってくる新規のお客様も多く望めます。実店舗の前にのぼりや看板を設置し、テイクアウトを行っている旨をしっかりと伝えましょう。
特に効果的なのがGoogleなどの検索サイトで店舗を検索した際にテイクアウト可能かどうかの記述がされている場合があります。検索サイトでオーナーとして自分の店舗の情報を更新することでテイクアウト需要があるお客様を少しでも多く取り込めるようにしておくことも大事です。
【選定条件】
Googleで「ラーメン フランチャイズ」と検索しヒットした企業50社の公式HPを調査(2023年4月18日調査時点)。
全50社のうち店舗数の多い順で10社を調査し、ロイヤリティのない5社から、下記の条件で3社を選定しています。
・麺場 田所商店…5社のうち最もサポートの幅が広く、物件/立地サポート、開業前サポート、求人サポート、開業後サポートを行っている企業
・TAKEYOU…屋号、店舗デザインを自由に設定でき、提供する麵やスープの選択肢が5社のうち最も多い企業
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