フランチャイズのメリットとして、本部がつちかってきたラーメン作りのノウハウやコネクションを提供してもらえるという点があります。
言い換えれば、フランチャイズでは本部から指定された手順やマニュアルに沿ってラーメンを作る必要があり、必然的に食材などもフランチャイズ本部が定めた基準に合格している仕入先から仕入れることが基本です。
また、そもそもフランチャイズによっては本部が一括仕入れを行って、それをセントラルキッチンである程度の段階まで調理してから加盟店へ提供することもあり、そもそも仕入れ工程を考えなくて良い場合も少なくありません。
個人経営の店舗では、どのような食材をどこから仕入れて、どのように調理するかという点も全て経営者の判断によって決定されます。そのためフランチャイズより個人店の方がラーメン作りのこだわりを追求しやすいものの、仕入先とのトラブルが起きたり仕入れミスが生じたりした際にカバーできないリスクが増大します。
また仕入先によっては食材の品質が下げられたり価格を上げられたりしてしまうこともあり、自由度が高い分、想定外のトラブルも懸念されるでしょう。
フランチャイズによって経営の安定化やリスクマネジメントを強化しつつ、ラーメン店の店主が自分なりのこだわりやアイデアを反映できるようにと、現在は仕入先や食材を加盟店の店主が自分で考えて選べるというスタイルのフランチャイズブランドも誕生しています。
一括仕入れやセントラルキッチン方式でなく、ベースとなる食材のみをフランチャイズから仕入れて、その他の食材や独自メニューなどについては仕入先を紹介してもらえたり、店主が自分で考えたりできるため、自由度を高めつつ安定性も確保できる点が特徴です。
フランチャイズの強みとして、専門家による価格交渉に加えて食材をまとめて大量に仕入れるという特性から、結果的に食材単価を抑えてトータルコストを削減できるというものもあります。
大量仕入れによるコスト削減はフランチャイズならではの強みであり、仕入れコストを抑えたい場合は一括仕入れに対応したフランチャイズがおすすめです。
【選定条件】
Googleで「ラーメン フランチャイズ」と検索しヒットした企業50社の公式HPを調査(2023年4月18日調査時点)。
全50社のうち店舗数の多い順で10社を調査し、ロイヤリティのない5社から、下記の条件で3社を選定しています。
・麺場 田所商店…5社のうち最もサポートの幅が広く、物件/立地サポート、開業前サポート、求人サポート、開業後サポートを行っている企業
・TAKEYOU…屋号、店舗デザインを自由に設定でき、提供する麵やスープの選択肢が5社のうち最も多い企業
・町田商店…研修期間が最短で5日間と、5社のうち最も短く、開業までの期間が短い企業