栃木の代表的なご当地ラーメンと言えば、もはや言うまでもないでしょう。そう、佐野ラーメンです。
佐野ラーメンを初めて目にしたとき、その透き通った珠玉のスープの見た目に、まずは衝撃を受けるはず。食べる前に衝撃を受けるラーメンは、佐野ラーメンくらいしかありません。佐野ラーメンの麺を食べる前に、そのスープの味を確かめる人が多い理由は、その見た目にあります。
実際のスープの味は、見た目の通り、あっさり系です。同じあっさり系の喜多方ラーメンと比べても、相当あっさりしていることが分かります。
いざ箸で麺をつまんでみると、平たくて縮れた独特の形状。竹を使って麺を打つ青竹打ちという方法で製麺された麺になります。その麺の縮れにスープが絡むからこそ、あっさり系にもかかわらずグッとした食べ応えを感じるのでしょう。
佐野ラーメンのインパクトが強すぎるあまり、栃木には、あたかも佐野ラーメンしかないようにも思えます。しかし、そんなことはありません。栃木には、ほかにも多彩なジャンルのラーメンがあります。佐野ラーメンとは違った味を求める人も、たくさんいます。
だからこそ栃木のラーメンチェーンで成功するためには、あえて多彩なジャンルのラーメンで勝負してみるという方法も有効なのです。
【選定基準】
栃木に対応しているフランチャイズ店をロイヤリティまたは初期費用が安い順にピックアップして紹介。
※2014年1月時点の調査情報を元にしています。
加盟金の安さ(保証金込み) | 約200万円 |
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ロイヤリティ | 無料 |
他のフランチャイズ店とは異なり、ロイヤリティが無料な点が麺場 田所商店の大きなポイント。もちろん加盟金はありますが、加盟金は一時的な出費です。長期的に見れば、ロイヤリティのほうが大きな出費。これを無料にするとは、なかなか他のフランチャイズ店では真似ができません。
かりに栃木県で麺場 田所商店のフランチャイズを経営する場合、その収支モデルとしては、関東郊外にある直営店の売上が参考になるでしょう。たとえば千葉県市川市に開業している直営店の場合、30坪(36席)の店舗に対し平日の来客数が約350名。休日は500名ほどです。月間売上は約1100万円で、従業員の人件費等も差し引いた月間営業利益は約180万円となります。
ちなみに麺場 田所商店は、ロードサイドに強いラーメン店。売上を左右する大きなポイントの一つが「立地」であることを、他店にも増して特に重視した営業展開を行っているようです。
加盟金の安さ(保証金込み) | 216万円(税込) |
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ロイヤリティ | 無料 |
「ロイヤリティゼロ」「高収益ビジネスパッケージ」をうたい、2年での投資回収を目指すプランを提案している壱角家。過去、多くの赤字企業を黒字に導いた実績を持つ「株式会社ガーデン」が、関東を中心に広く展開しているフランチャイズラーメン店です。
同社が公表している収支シミュレーションによると、月間の売上高は600万円。それに対する支出の合計額が497万円ほど。利益は実に104万円を想定します。
ちなみに、同社が公式HPで公表している初期コストの総額は約1800万円。決して安くはないものの、売上のシミュレーションが実現すると仮定すれば、おおむね18ヶ月ほどで投資回収が可能です。2年での投資回収を目指すプランを提案している同社ですが、あながち非現実的な話ではない模様。企業再生を得意とする「株式会社ガーデン」ならではの収支計画です。
加盟金の安さ(保証金込み) | 300万円(税込) |
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ロイヤリティ | 営業利益の1% |
加盟時にかかる費用は、加盟金200万円と保証金100万円、加えて研修費の30万円(40日間)です。ランニングコストとなるロイヤリティは、営業利益に対して1%。「ロイヤリティは売上総額に対して5%」といったフランチャイズ店が多い中、一代元は、オーナーに良心的なロイヤリティ制度を敷いているようです。
かりに客単価を800円として、1日100杯のラーメンが売れたとしましょう。諸説ありますが、800円のラーメンから上がる利益は約150円(家賃・原材料費・光熱費を差し引いた利益)。すると1日の営業利益は15,000円となります。営業日が月26日間だった場合、月間の利益は40万円ほど。「営業利益20%」をうたう一代元ですが、ちょうど20%くらいでの着地です。
加盟金や保証金などの初期費用を自腹でまかなうことができれば、店長の生活はおおむね安定したものとなるでしょう。
【選定条件】
Googleで「ラーメン フランチャイズ」と検索しヒットした企業50社の公式HPを調査(2023年4月18日調査時点)。
全50社のうち店舗数の多い順で10社を調査し、ロイヤリティのない5社から、下記の条件で3社を選定しています。
・麺場 田所商店…5社のうち最もサポートの幅が広く、物件/立地サポート、開業前サポート、求人サポート、開業後サポートを行っている企業
・TAKEYOU…屋号、店舗デザインを自由に設定でき、提供する麵やスープの選択肢が5社のうち最も多い企業
・町田商店…研修期間が最短で5日間と、5社のうち最も短く、開業までの期間が短い企業